東京ドームパイセンごめんなさい、あなたはトイレではないです
やあ、みんな
まさじまです
更新が滞ってしまっておりました
「お?お?どうしたんもうブログ飽きたんかワレ?」
とでも言いたげな皆さんへ
ただただ忙しすぎただけです
1週間の内にライブが2本、それに伴いスタジオ
そこに日々襲いかかるレポート
そして近づく修士論文の構想発表会のための準備
朝の5時まで論文を読み漁り、3時間だけ寝てWeb授業を受ける
いや、地獄絵図
今もやらねばならないレポートを抱えながら記事を書いております
頑張ろう、日本
上に修士論文と書いた通り、僕は今大学院生です
そこで臨床心理学の勉強や研究を行なっています
臨床心理学とはなんぞやってなった人は、
「心の問題を抱えた人を援助したいよぉっていう立場の心理学」
って理解でいいです
ダメか、こんなこと言ってると怒られそう
まあ、つまりカウンセリングとかです
察せよ!!!!!メイのばか!!!!
そして臨床心理学を学んでいくと
「枠」という言葉と非常によく出会います
言い換えれば「制約」とも言えます
例えばカウンセリングにおける「枠」を考えてみると
カウンセリングは大体一週間に一回、もしくは二週間に一回のペースで
決められたカウンセリング時間内で行われます
原則、延長はできないことが多いです
これは時間の「制約」であり、
それ以外の時間ではカウンセリングを受けることができないという
「枠」を設けていると言えます
融通がきかねぇ
と感じるノブの方々も多いかと思いますが
「人、自由度が高くなるほど不安になる問題」
例えばですよ、本当に例えばです
人間、生きていればトイレに行きますよね?
部屋に入り、鍵を閉め、
安心感に包まれながらモリモリっと出せますよね
そんなの大人でしたら余裕です
それができなければまだ子供です、出直してきてください
まあ、みなさん出せるとしましょう
じゃあ、東京ドームのど真ん中にトイレが設置されてても同じこと言えるん?
(東京ドーム内に自分以外、誰一人もいないという設定で)
絶対落ち着かない
これまで様々な敷地面積を示す指標として雑に扱われまくった東京ドームパイセンもまさか自分が個室便所と仮定される日がくるとは夢にも思わなかったでしょう
人に見られてる訳でもないのに、あなたの肛門は硬く閉ざしてしまうはずです
クソみたいな例えだな、クソだけに
つまり、どういうことか
トイレの狭くはないが広くはない、という制約された広さが安心感を生む
空間に「枠」を設けることによって、「排便」という本能的に隠したい行為をする人を保護している
カウンセリングにおいて語られる内容には、本来その人が心の底にしまっておきたいと切望していたものが含まれていたりもします
それでも、カウンセラーに話さずにいられなってしまい、振り絞られた心の叫びは、「枠」で保護された安心できる環境において聞くことが可能になると考えられます
制約をかけることによって、人は心理的に動きやすくなったりすることがあるのです
話は変わりますが、
先日、私の所属するバンド「オレンジの音像」のライブがありました
非常に楽しいイベントでしたが、今回からあることを変えました
ステージ上での立つ向きです
変拍子使いまくりバンドなので、合わせるところをピタッピタッと合わせやすいように、できる限りメンバーと顔を合わせられるような配置にしました
これまではこんな感じ
一般的な3ピースバンドのステージ配置かと思います
矢印がメンバーの向いている方向を示しています
(僕とBa(うみちゃん)の前にある長方形はエフェクターボードです)
全員の顔がお客さんに向いてますね
そして今回がこれ
メンバーが向き合いました
立つ向きを変えた結果として、
合わせやすいということ以外にも思いがけない産物がありました
それは
安心感
「いや、メンバー同士で顔合わせてるんだからそりゃ安心するろ」
いや、それもあるけどちゃうねん
ステージに一人で立っていたとしても安心感が違うんや
なぜか
あれ?これさっきの「枠」の影響じゃね?
スリーピースのバンドって、当然ステージを広く使えますよね
二人ともワイヤレスなのでステージのフロント全体が移動可能域となっています
自分の見せ場の時はステージ中央に出てきてお客さんにアピールするのもありでしょう
しかし、なんとなくステージ上には不安感のある空気が流れています
この状態は先ほどの、便所と化した東京ドームに近いのではないでしょうか
ステージ全体が使えてしまうからこそ、不安感が生じる
なんたってステージには「枠」がなく、保護がなされていない空間なのだから
では、新しい向きではどうでしょう
エフェクターボードが邪魔で、入ることのできない「デッドゾーン」ができ、
互いの移動可能域は一気に狭くなりました
つまり、このデッドゾーンが「制約」となり
ステージ上に、狭められた移動可能域、
つまり「枠」が出現しました
この枠が作る保護的な意味によって、安心感を感じたのではないでしょうか
また、その「枠」に入ることができるのは自分だけという点も重要になっていると考えられます
ステージ上にはトイレのように、枠を確立させる物理的な壁は存在しない
というのも面白いですよね
当然、僕の感じた安心感は様々な要因が重なって現れたと考えられるため、
「そうか!こうやってステージに立てば安心できるんだ!」
といって真似しても、安心感を全員が感じることができるかは不明です
そもそも、「この立ち方おすすめだよ!」って言いたくて記事を書いているんじゃないし
ただ、心理学的観点から考えてもライブって様々な工夫ができるよね
ってことです
面白くない?
面白いよね!
あと、
人生においても時にはこの「枠」を意識することが重要になるのではないでしょうか
何かに行き詰ったり、どうにも動けなくなってしまった時、
「これ以上は動けなくても良い」
というような制約をかけてみると動きやすくなるのかもしれません
そして動けなくなった自分を許してあげてください
あと、
レポートをやらずブログを書いている僕も許してやってください
お願いします
どういう締めくくり?
P.S.
この記事が削除されていたら、心理学の人に怒られたと思っておいてください